【本要約】反応しない練習
本解説
本日は、草薙龍瞬さんが書かれた
「反応しない練習」を紹介します。
著者の紹介
著者は草薙龍瞬さんで、
現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、
日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、
仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている僧侶の方です。
もっとわかりやすくて役に立つ仏教を
という思いから、
この「反応しない練習」が誕生しました。
この本で伝えたいこと
・仕事・人間関係の悩みの正体は「反応」である
・「自分は自分」と考える
・人間関係の基本は「相手にゆだねる」こと
この本を読んで欲しい人
・つい周りに流され相手に合わせすぎてしまう人
・人間関係にいつも振り回されている人
それでは本の内容の方に入っていきます。
1.仕事・人間関係の悩みの正体は「反応」である
仏教の世界では、「苦しみの原因は”執着”である」と
語られています。
執着とは、
「手放せない心」のことを指します。
怒りや後悔、欲望といった思いの数々のことです。
世間ではこれらを手放すには、「座禅」とか「瞑想」が必要であると言われています。ただ、筆者はもっと「深い原因」があるのではないかと考えます。
人はなぜ、悩み、執着を手放せないのか。
なぜ、日頃様々な悩みを抱え込んでしまうのか。
その深い原因とは、
「心の反応」ではないかという結論にたどり着きました。
我々は常に日々の仕事、生活の中で「反応」をしています。
・なにかを考える
・いやなことがあって、つい腹を立てる
・思い通りにいかない現実に焦ってしまう
・他人の目を気にして、悪いことでもしたかと不安になる
これら全て「心の反応」なのです。
執着以前に悩みを作り出しているのが反応なのです。
となると、私達が日々心がけないといけないことは、
「無駄な反応をしない」ことです。
2.「自分は自分」と考える
くらべること、評価すること、あれこれ詮索すること、これら全て「反応」しており、「判断」のパレード状態です。
毎日「反応」「判断」をし続けていると、疲れ切ってしまいます。
余計な判断こそ、苦しみを生んでいるのです。
では、判断する生活を辞めるにはどうしたらよいのでしょうか。
ブッタの考え方はこうです。
「世間にはこういう人がいるかもしれないが、
わたしはこうしよう」
と他人と自分との間にきっちり線を引くのです。
「人は人、自分は自分」という明確な境界線を引くことが大切なのです。
自分の心は、
自分で決めること、
自分で選ぶこと
つねに自由に、独立して考えなさい。
これがブッタの思考法になります。
3.相手の反応は相手のゆだねる
人間同士の喧嘩は慢と慢とのぶつかり合いです。
「自分こそ正しいのだ」と思っている人が大半です。
言い合いを通して、
自分の「正しさ」を確認しようとします。
しかし、
「正しさ」は人それぞれ違うはずです。
それを理解しなければいけません。
「あたなにとっては、それが正しいのですね」
と認めてあげることが大切なのです。
人は、「相手は自分と同じ考えのはず(同じ考えを持てるはず)と、心のどこかに思っていますが、これは「妄想」でしかありません。
なぜ、このように考えてしまうかというと、
”慢”(自分を認めさせようとする欲)が常に働いているからです。
だから、異なる意見をぶつけられると、
自分自身が否定された気がして怒りという感情を持ちながら反応してしまうのです。
こうした精神状態はとても危険です。
”慢”と”妄想”に囚われた状態です。
相手と自分の反応を分けて考える。
相手の反応は相手に委ねる。
これが人間関係で悩まないための基本です。
まとめ
人間関係について悩んだことがある人が大半でしょう。
私自身も
周りの視線に反応して、過剰に期待をしてしまったり、がっかりしてしまったり。
この本の「自分は自分」と考え方は誰もが実践出来る考え方でしょう。
他人に気を遣いすぎてしまっていたら、精神面肉体面ともに疲れ切ってしまいます。
自分を守るためにも、自分の人生を送るためにも、
「自分は自分」という考え方はとても大切な考え方だと思います。
っていう所で終わりにしたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ささやかながら、感謝の意を表して終わりたいと思います(笑)
「反応しない練習」